スクリーニング・セッション ~谷口正晃監督特集 vol.1

京都を舞台に新たな映画人の発掘育成を目指すプロジェクト「映画24区KYOTO」がおくる上映企画「スクリーニング・セッション」第1弾!

京都みなみ会館にて「映画24区KYOTO」の講師・監督をつとめる谷口正晃監督(京都市出身)のメジャーデビュー作『時をかける少女』を上映。映画、ドラマ、アニメ等、何度も映像化されている筒井康隆のジュブナイル小説『時をかける少女』を、細田守監督のアニメ映画版でも主役声優をつとめた仲里依紗主演で実写映画化。瑞々しい若手俳優の演技がきらめき、隅々まで気を配った演出が支えるこの作品を大スクリーン・35mmフィルムで上映!谷口監督のトークでは、本作の制作についてはもちろん、俳優の演技をいかに引き出すか等、映画づくりの魅力を語っていただきます。


▶仲里依紗主演、谷口監督デビュー作! 『時をかける少女』(2009年/122分/35mm)
▶谷口正晃監督トーク

日時:7月20日(金)19:45~
料金:当日一般:¥1,500 学生:¥1,300 会員:¥1,000/前売:¥1,000
場所:京都みなみ会館(九条大宮)
お問い合せ先:京都みなみ会館 TEL:075-661-3993


タイムテーブル

  • 19:45〜 『時をかける少女』上映
  • 21:50~ 谷口正晃監督トーク

『時をかける少女』

2009年/122分/35mm
監督:谷口正晃
脚本:菅野友恵 撮影:上野彰吾 編集:宮島竜治
出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美

●谷口正晃監督『時をかける少女』の上映によせて
嬉しいです!生まれ故郷で上映してもらえるのは格別の幸せです。“青春”とは実は年齢と関係がなく、ドキドキしてしまった瞬間をさす言葉なのかもしれない―そんなことを考えながら、ありったけの思いをこめて撮ったデビュー作です。
1970年代の街を、スクリーン狭しとかけぬける仲里依紗とともに息をはずませ、“青春時代”という時間がもたらす、せつなさや愛おしさを体感してもらえればと思います!


【関連INFO】

映画デビューで初主演の新人、三根梓を起用! 谷口監督最新作!

『シグナル 月曜日のルカ』

6月9日よりMOVIX京都ほか全国ロードショー!


 

スクリーニング・セッション ~谷口正晃監督特集 vol.2

京都を舞台に新たな映画人の発掘育成を目指すプロジェクト「映画24区KYOTO」がおくる上映企画第2弾!
京都の映画文化の代表的な場所である「京都文化博物館」にて、「映画24区KYOTO」の講師・監督をつとめていただく谷口正晃監督(『時をかける少女』『シグナル ~月曜日のルカ~』)をお招きした上映イベントを開催します。

京都文化博物館に所蔵されている数百本の日本映画クラシック・フィルムの中から、谷口監督に上映作品として『人情紙風船』をセレクトしていただきました。山中貞雄監督は1938年に日中戦争で戦死(わずか28才)したため『人情紙風船』が遺作。命日は9月17日。この映画と山中監督の魅力を、同じ京都に生まれ育ち、現代の映画監督として活躍する谷口監督に独自の視点で語っていただきます。併映の『洋子の引越し』は谷口監督学生時代の短編フィルム。こちらの上映も貴重な機会!あわせてお楽しみください!


▶谷口正晃監督セレクション! 『人情紙風船』(1937年/86分/35mm/山中貞雄監督)
▶谷口正晃監督、学生時代のPFF入選作! 『洋子の引越し』(1989年/23分/16mm)
▶谷口正晃監督レクチャー

日時:9月7日(金)18:30~
料金:¥1,000(前売ナシ・均一料金)
場所:京都文化博物館(三条高倉)
お問い合せ先:京都文化博物館 TEL:075-222-0888


タイムテーブル

  • 18:30~ 『人情紙風船』上映
  • 20:00~ 谷口監督トーク ★山中貞雄について
  • 20:30~ 『洋子の引越し』上映
  • 20:53~ 谷口監督トーク ★自作について Q&A

『人情紙風船』

1937年/86分/35mm
監督:山中貞雄 原作:河竹黙阿弥(「髪結新三」) 脚本:三村伸太郎
撮影:三村明 出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、山岸しづ江

●谷口正晃監督 『人情紙風船』のセレクトについて
これこそが映画史に輝く、真の傑作!月並みな言い方ですが、この作品を語るのにそれ以外の言葉は見つかりません。それぐらいの傑作です。
日中戦争さなかに作られた本作のペシミズムは、当時の世相の反映とも言われますが、2012年のいま観ても少しも古びていません。むしろリストラや就職難にあえぐ、今の日本人の気分と不思議なくらい近しいものがあるような気がします。そんな、人が生きることの哀しみを描いた内容ですが、圧倒的に美しい映画でもあります。丁寧に撮られた1カット1カットは、俳優たちの名演が完璧な構図におさめられていて、息をのむばかり。現存する資料をひもとき、天才・山中貞雄監督の創作の秘密に迫ってみたいと思います。

『洋子の引越し』

1989年/23分/16mm
★ぴあフィルムフェスティバル 最優秀16ミリ賞&最優秀男優賞
監督・制作・脚本・撮影:谷口正晃
出演:粕谷雅人、志田 泉、三好靖、福住治夫

◎埋立地に広がる寒々とした風景。一直線にのびる一筋の道路。長谷川はガールフレンド、洋子の引越しの途中にここへ迷い込む。だが、2人の会話はぎくしゃくとして噛みあわない。ふとした事から長谷川は、がらんとしたこの風景の中に1人取り残される。彼は弾むボールと戯れ始める。コミュニケーションがうまくとれない様とその孤独感を、風景の持つ“静”と転がるボールの“動”のコントラストが創出する映画的空間によって表現した作品。荒涼とした風景の中にぽつんと1人の人間がいる様子は、実存主義的でさえある。(PFF作品紹介コメントより)

>谷口正晃監督のプロフィールはこちら
主催:シマフィルム株式会社、株式会社映画24区 共催:京都府京都文化博物館

 

STEP BY 映画24区KYOTO vol.1

★6/19日に予定しておりましたこちらのイベントは、台風4号の影響により中止となりました。
ご来場を予定されていた皆さまには、どうぞお出かけをお控えいただけれれば幸いです。
後日振替開催ができるかどうか、只今調整中です。
状況確定しましたらまたお知らせしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

振替開催は7月2日(月)です。ご来場お待ちしております。

「映画24区」と「シマフィルム」制作作品を同時上映!それぞれの代表が語る「これからの映画」対談と、ワークショップをはじめとするプロジェクトへの誘(いざな)いです。

京都を拠点に映画を発信する「シマフィルム」と、東京・山形で映画人の育成を手がける「映画24区」が、京都を舞台に新たに映画人発掘育成プロジェクト「映画24区KYOTO」を立ち上げます。初年度となる今年は、3回の俳優ワークショップを経て、最終的に短編映画の制作までを行います。このプロジェクトの一貫として、「シマフィルム」と「映画24区」のこれまでの製作作品のご紹介と、本プロジェクトのガイドとなる映画上映&トークイベントを開催します。プロジェクトや上映作品にご関心のある方、ワークショップに参加をお考えの方、どなたさまもお気軽にお越しください!


▶『傷跡』(2011年/47分/HD/冨樫森監督) ★映画24区第1回製作作品
▶『かぞくのひけつ』(2006年/83分/DV-CAM/小林聖太郎監督) ★シマフィルム製作作品
▶対談 : 志摩敏樹(シマフィルム代表)、三谷一夫(映画24区代表)

日時:6月19日(火)17:30~<<<7月2日(月)17:30〜
参加費:500円 ★同志社大学学生・職員、映画24区KYOTO俳優ワークショップ応募済みの方は無料
場所:同志社大学・寒梅館 クローバーホール(烏丸今出川)
お問い合せ先: 同志社大学今出川校地学生支援課 tel 075-251-3270 e-mail ji-gakse@mail.doshisha.ac.jp

 


タイムテーブル

  • 17:30~ 『傷跡』上映
  • 18:20~ 三谷×志摩 対談
  • 19:30~ 『かぞくのひけつ』上映

『傷跡』

2011年/HD/color/16:9/47分
★映画24区第1回制作作品
監督:冨樫森(『非・バランス』『ごめん』) 脚本:五十嵐 愛
出演:梨乃、牧野愛、吉田俊大
企画・制作:株式会社映画24区 制作協力:庄内映画村株式会社

◎映画人を育成するワークショップ「映画24区」から誕生した第1回製作作品。監督は『非・バランス』『ごめん』で高い評価を受けた冨樫森。冨樫監督の出身地でもある山形県鶴岡市を舞台に、公募で選出された脚本を元に、「映画24区」ワークショップ参加生が出演し、庄内での支援のもと完成させた。過去から逃れるように一度東京に出たものの、再び地元に戻ってきてしまった女性とその同級生たちが、「いじめ」をめぐる過去と現在に立ち向かうドラマを描く。

『かぞくのひけつ』

2006年/Digital/color/16:9/83分
★第47回日本映画監督協会新人賞受賞 ★シマフィルム製作・配給作品
監督・脚本:小林聖太郎(『毎日かあさん』)
出演:久野雅弘、秋野暢子、桂雀々、ちすん、谷村美月、テント、浜村淳

◎『パッチギ!』『ニワトリはハダシだ』などの助監督を経た小林聖太郎の監督デビュー作。『ごめん』の久野雅弘が情けなく愛すべき主人公を熱演し、しなやかさと力強さを併せ持つ秋野暢子と、上方落語で絶大な人気を誇る桂雀々が最強夫婦を結成。若き本格派女優として成長を続ける谷村美月、ちすん、そしてカルト的人気を誇るテントをはじめ、脇を固める名優たちが、大阪を舞台にエキセントリックかつ軽やかに繰り広げる物語。日本映画監督協会新人賞に輝いた新世紀喜劇映画の秀作!


■株式会社映画24区(代表:三谷一夫)
映画の企画・製作や映画や映像を活用した地域プロデュース業務を行う。2011年4月に映画人の育成を目的としたワークショップを開講。現在は「俳優」「シナリオ」「地域プロデューサー」の3コースを東京・山形にて開催中。なかでも映画や映画館を活用したまちづくり・映像教育等に取り組む「地域プロデューサーコース」は映画業界では他に例がなく、多方面から注目されている。

 

■シマフィルム株式会社(代表:志摩敏樹)
京都を拠点に映画の製作・配給を行う。京都府舞鶴を舞台にした『ニワトリはハダシだ』(03年/森崎東監督)を製作。以降、『おそいひと』(04年/柴田剛監督)、『17歳の風景/少年は何を見たのか』(05年/若松孝二監督)、『かぞくのひけつ』(06年/小林聖太郎監督)を製作・配給。09年より京都市内にシマフィルム京都オフィスを設立し、「京都連続シリーズ」として『堀川中立売』(09年/柴田剛監督)、『天使突抜六丁目』(10年/山田雅史監督)を製作。


主催:同志社大学今出川校地学生支援課 共催:シマフィルム株式会社、株式会社映画24区

 

STEP BY 映画24区KYOTO vol.2


『ストロベリーショートケイクス』『スイートリトルライズ』の矢崎仁司監督が「映画24区」ワークショップ生俳優たちと共に作り上げた新作『1+1=1 1』の上映を行います。矢崎監督の来場も決定しました!映画24区KYOTOのワークショップガイドもあります!

京都を拠点に映画を発信する「シマフィルム」と、東京・山形で映画人の育成を手がける「映画24区」が、京都を舞台に新たに映画人発掘育成プロジェクト「映画24区KYOTO」を立ち上げます。初年度となる今年は、3回の俳優ワークショップを経て、最終的に短編映画の制作までを行います。このプロジェクトの一貫として、「シマフィルム」と「映画24区」のこれまでの製作作品のご紹介と、本プロジェクトのガイドとなる映画上映&トークイベントを開催します。プロジェクトや上映作品にご関心のある方、ワークショップに参加をお考えの方、どなたさまもお気軽にお越しください!


▶京都WSガイド : 三谷一夫(映画24区代表)、田中誠一(シマフィルム)
▶『1+1=1 1』(2012年/矢崎仁司監督) ★映画24区第2回製作作品
▶矢崎仁司監督トーク

日時:9月25日(火)18:30~
参加費:500円 ★同志社大学学生・職員、映画24区KYOTO俳優ワークショップ応募済みの方は無料
場所:同志社大学・寒梅館 クローバーホール(烏丸今出川)
お問い合せ先: 同志社大学今出川校地学生支援課 tel 075-251-3270 e-mail ji-gakse@mail.doshisha.ac.jp

 


タイムテーブル

  • 18:30~ 三谷×田中 プロジェクトガイドトーク
  • 19:10~ 『1+1=1 1』上映
  • 20:20~ 矢崎仁司監督トーク Q&A

『1+1=1 1(イチタスイチハイチ イチ)』

2012年/HD/color/16:9/66分
★映画24区第2回製作作品
監督:矢崎仁司(『スイートリトルライズ』『ストロベリーショートケイクス』) 脚本:武田知愛
出演:粟島瑞丸、喜多陽子、松林麗、気谷ゆみか、田口トモロヲ 他  企画・制作:株式会社映画24区

◎『三月のライオン』、『ストロベリーショートケイクス』『スイートリトルライズ』等、独自の世界観を丹念に織り込んだ作品を生み出してきた矢崎仁司監督。今回は矢崎の原点回帰とも言うべき自主映画スタイルに、撮影の石井勲氏や照明の大坂章夫氏ら矢崎作品には欠かせない一流スタッフが集結。山中貞雄の日本映画史上の傑作『人情紙風船』にヒントを得たという本作は、登場人物全員が主人公という説明不可能な矢崎ワールド満載の映画に仕上がっている。日本を代表する実力派俳優、田口トモロヲの参加にも注目!


■矢崎仁司監督プロフィール
1980年に16mm作品『風たちの午後』を製作し、ヨコハマ映画祭自主制作映画賞ほか多くの映画賞を受賞。エジンバラ国際映画祭、モントリオール・ニュー・シネマフェスティバルなど海外の映画祭でも注目を浴びる。続く『三月のライオン』では、92年ベルギー王室主催ルイス・ブニュエルの「黄金時代」賞受賞をはじめ、ベルリン、ロンドン、ロッテルダムなどの映画祭で高い評価を得る。矢崎監督のロンドン留学を契機に制作された『花を摘む少女 虫を殺す少女』(00)は、4時間に及ぶ長尺ながら、国際的なスタッフ・キャストによるロンドンを舞台にした稀有な作品となる。『ストロベリーショートケイクス』 (06)、『スイートリトルライズ』(10)、『不倫純愛』(11)など、近年は制作ペースが早くなり、その現代的感性を浮き彫りにする卓抜な表現力にますます磨きがかかっている。2012年に「映画24区」ワークショップ制作作品『1+1=1 1』が公開。

 

【矢崎仁司監督フィルモグラフィー】
『風たちの午後』(1980年)
『三月のライオン』(1992年)
『花を摘む少女と虫を殺す少女』(2000年)
『ストロベリーショートケイクス』(2006年)
『スイートリトルライズ』(2010年)
『不倫純愛』(2011年)
『1+1=1 1』(2012年)


主催:同志社大学今出川校地学生支援課 共催:シマフィルム株式会社、株式会社映画24区