父のこころ

父のこころ

2014年/日本/HD/89分

出演:大塚まさじ 日永貴子 古賀勇希 上西愛理

福本清三

監督:谷口正晃
撮影監督:上野彰吾|脚本:濱本敏治・谷口正晃|音楽:石塚徹|プロデューサー:志摩敏樹、三谷一夫
助監督:丸谷ちひろ|撮影助手:浅川周・武藤成美|録音:松野泉|編集:唐津正樹
美術:塩川節子|衣裳:増川智子|ヘアメイク:南原香奈子
製作担当:木村尚司|アソシエイトプロデューサー:田中誠一|題字:中川学
製作・配給:シマフィルム株式会社 株式会社映画24区

壊れてしまった家族が本音をぶつけあい、情と情をからませながら新たな出発を見出すまでを、旧きものと新しきものの交錯する街、京都を舞台に描きます。

名曲「プカプカ」で1970年の日本の若者たちを魅了したシンガー・大塚まさじが、63歳にして映画初主演。言葉にならない“父のこころ”を、味わい深い存在感で演じます。新人俳優の演出に定評のある谷口正晃監督が、今度は自身の地元である京都を舞台に、オリジナル企画を映画化。決して派手さはないものの、骨太で実直なドラマに仕上げました。誰の日常にも転がっている、大切なのにめんどうくさい、家族の関係。忘れてしまうことも断ち切ることもできない、家族というしがらみを受け入れて生きてゆくこと。

本作には、“家族”だからこそ味わう愛おしさや哀しみが描かれています。身近なだけに一筋縄ではいかないテーマと向き合いながら、観る者を滲み出る感動へと導きます。

京都を基盤に独自の映画製作・配給を続けるシマフィルムと、新人俳優の育成・起用を得意とする映画24区がタッグを組み、地域に根ざした映画人発掘育成プロジェクトを元に本作を生み出しました。谷口監督の地元・京都を舞台に、若き作り手や俳優とオリジナル脚本を練り、俳優ワークショップを重ねて作り上げた新しい“家族の肖像”がここに誕生します。

父、母、息子、娘…それぞれの立場からの思いが胸に迫り、観た後に語りたくなる。本作は、そんな映画なのです。