山根貞男さん新著「日本映画時評集成2000-2010」
数十年に渡って日本映画の”活劇の行方”を問い続ける批評家・山根貞男さんの新著、
「日本映画時評集成2000-2010」(国書刊行会 刊)が、1月25日より発売されました。
472ページに及ぶ厚みとずっしりとした相貌をまとったこの書籍には、山根氏が「キネマ
旬報」で25年に渡って連載を続ける《日本映画時評》の2000年〜2010年までの10年
間の論考が詰まっています。
(*これに続けて、80年代編、90年代編も刊行予定とのこと。)
日々世に放たれる日本映画を、作品の善し悪しや優劣を問わず取り上げ、その上で
「時評」として論じることで、”日本映画の現在”を明るみにし続けたクロニクルは、そこ
からでしか獲得しえない串刺しの視座をもたらします。
一気に読破、というよりは、その時事のことを思い起こしながら、今この時の様々な事
象に思いを馳せながら、この本が経巡ってきた時間とじっくり付き合ってみてはいかが
でしょうか。
なお、
この書籍にては、各年度ごとにその年の代表作のスチルが見開きで紹介されている
のですが、2004年の見開き写真として弊社製作作品『ニワトリはハダシだ』のスチル
を起用していただきました。
この場を借りてご紹介させて頂きます。